インディーズ映画にして、空前の大ヒットを記録している「カメラを止めるな」。
今年一番の話題作になることは、間違いなしなので、一応流行り物には乗っておきたい私としては観て来ました。
平日なのに一杯
8/3に拡大公開されたので、シネコンでも観られるようになりました。
日比谷で平日の夕方という大人はあまり映画館に行かない時間帯に観たのですが、前方以外はかなり埋まっていました。
しかも、かなり広い劇場です。
口コミが口コミを呼び、しかも観てもネタバレになるから何も語れないところが、ヒットの秘訣だとか言われてますが、
途中からの客席の一体感と盛り上がりを見ていると、作った人の熱いパワーにみんなが楽しくなっちゃうんだろうなあと思います。
こんなに万人ウケする映画も珍しいです。
実際、感想を書きたくても、本当に語れないストーリーなんですが。
愛すべき変人たち
やはりこの映画の魅力は、すべての登場人物のキャラが濃いことかと思います。
出てくる人たちがみんな曲者。しかも、それぞれの変な部分が、共感できるダメな人な感じに、愛を感じずにはいられないのです。
日常生活でも、共感できるのってダメなところですよね?
完璧な人は別に面白くないし、自慢話より失敗談の方が面白い。
この登場人物たちは、身近なダメ人間ばっかりなところに愛を感じます。
キャラが濃いのに、リアリティがすごくある。自分も含めみんなどこかにいそうな感じが素晴らしい。
そんなダメな人たちが、それでも一生懸命に、自分たちの色々な想いを抱えながら生きていく姿に、共感し、応援したくなります。
何かを作る時の、色々な困難にめげず、それでもベストを尽くす。
その滑稽さに笑いながらも、熱い気持ちにパワーをもらいます。
監督のインタビューを読んでいたら、20代たくさん失敗したけれど、それをブログのネタにできると思った話が書いてありました。
そういう失敗とか、人の弱い部分とか、変なところを、面白がってエンターテイメントにできる監督のパワーが映画の随所にみられます。
低予算なのに、アイディア一つで、こんなに映画が大当たりするなんて、こんな素敵な映画本当に何年かに1度です。
個人的には「アフタースクール」以来の当たり映画。
こういう映画が増えてくれると、映画はもっと面白くなる。
でも映画はナマモノだから、狙ってやると面白くないところが難しいんだよね〜。
ゾンビ映画だからとか、そういう理由で見ないのは勿体無いので、騙されたと思って見た方がいいです。
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