昨日の記事に書きましたが、加藤明さんの「もっと読みたい」と思わせる文章を書く 読まれるエッセイの書き方を読んで、エッセイには起承転結が大事という事が分かりました。
私は映像編集の仕事をしているので、人に分かりやすく伝わるか、ということは年中考えてます。
映画の予告編は起承転転という型を取っています。
エッセイの起承転結と同じ様に、人に何かを分かりやすく説明しようとした時に、同じ型を取っているのです。
その型に分かりやすく伝えるヒントがあると思ったので、比較してみたいと思います。
起
ことの発端を書きます。
予告は最初で観客の興味を引く要素を出しながら、主人公は誰で、いつの時代のどんな人かを紹介します。
エッセイも書き手はどんな人で、どんな事件がおこるのか、その発端になるエピソードを書きます。
承
予告はここで事件が起きます。そして主人公が巻き込まれていきます。
エッセイの場合は話の経過です。
どちらも「転」に向かって盛り上げる布石になります。
転
転に一番伝えたことがきます。
予告の場合はここが一番盛り上がる様にします。
エッセイは、ここで筆者の価値観が変わる様な出来事に遭遇します。
結
ここだけが少し違って、予告は「結」を言ってしまうと映画見た気分になってしまうので、最後に「あれ?まだ何かあるの?」と思わせる要素をここに入れます。
エッセイは成り行きで結びます。
その体験を通して筆者がどう感じたかなど。個人的にはここに膝を打つ様なユーモアが入っているパターンが好きです。
今日の字手紙
【似】similar
【予告とエッセイの共通点】A movie trailer and an essay have a common point
予告篇では、私は起承転転の「承」が好きです。
「起」や「転」の様な派手さはないけれど、盛り上がりに向かって、ここに入る要素に寄って話しの面白さが全然変わるからです。「承」の良い予告を見ると「やられたなあ〜」と思います。
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